POSITECTOR® 200
粗面測定
「セットレンジ」機能を使用した場合

表面粗さの干渉をなくすために、PosiTector 200'sのメニューを使用して、デフォルトの「Set Range」設定を変更します。次の記事でステップバイステップの手順を紹介しています。
合板の表面に凹凸をつけたもの。

粗い合板(左)で最初に測定した結果は1.3milで、表面の粗さに起因する低い結果でした。

この厚みの結果は、下記の距離#2とほぼ同等です。

プローブとコーティングの間の空隙を埋める㊧カプラント。

表面粗さの干渉をなくすために、PosiTector 200'sのメニューで、デフォルトの「Set Range」設定を変更します。

Set Rangeは、ゲージが検査する厚みの範囲を狭めます。Loは 厚みの最小限界を設定し、Hiは最大限界を設定します。ゲージはこれら2つのRange値の間の厚み値(エコー)のみを報告します。

図1
図2

測定範囲は0.5~30mil(Fig.1)。を使用して、Lo を 0.5 から 1.5 mils まで変更します(図 2 参照)。1.3 の測定結果はもはや範囲内ではないので、ゲージは次に大きいエコーを使用して厚さを再計算します。その結果、厚さは直ちに 7.9 mils に変更されます。

これで、木の仕上げの厚さを正確に測定できるようになりました。しかし、予想通り、表面の粗さによって測定値にばらつきが生じます。この場合、近接して測定された2つの測定値は7.9~8.6milのばらつきがあります。

粗い表面で意味のある厚み測定を行うために、PosiTector 200 のメモリモードを使用して、走行平均を計算します。

メモリをONにすると、PosiTector 200 、取得した読み取り回数(8回)、その平均値(5.11mil)、その偏差(standard )、最高値(5.8mil)および最低値(4.9mil)が計算され表示されます。

この粗面用途で意味のある厚み測定は5milです。

この8つの測定値は、LCDで確認できるほか、オプションのソフトウェア「PosiSoft」を使ってPCにダウンロードすることも可能です。

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